8月 30

森絵都の小説『カラフル』を原作とするサンライズ制作のアニメ映画。
道内ではあまりパッとした広告は打っておらず、地味な公開となっていますが、この手の映画としては珍しく札幌シネフロでの上映(4番部屋)でした。
<ぼく>は死んだはずだった。が、天上界と下界の狭間で、「プラプラ」と名乗る天使?に出会い、突然「抽選にあたりました!」と言われる。天使?に強引に云われるがままに生まれ変わり、「小林真」という中学生としてもう一度人生をやり直すチャンスを与えられる。そして、改めて「小林真」として生活が始まるのだが、先にはさまざまな困難が立ちはだかった。

カラフル
著者/訳者:森 絵都
出版社:理論社( 1998-07 )
定価:¥ 1,575
Amazon価格:¥ 1,575
単行本 ( 275 ページ )
ISBN-10 : 4652071639
ISBN-13 : 9784652071632
原作小説のアニメ化。映画「クレヨンしんちゃん」シリーズや「河童のクゥと夏休み」など、最後に割とホロッとさせるような展開が特徴にある、原恵一監督。映画原作は読んではいませんが、内容は非常にわかりやすく描いており、懐かしく楽しめました。最後のオチも思わず少しホロッとしました。このホロッときた理由はなんだろう・・・と思い直すと、私の小中学校時代と少し被る事があったからでしょう。
私も、どちらかというと世渡り下手で内向的で弱虫で、ずばり「いじめられる側」の1人だったんで。
それでも、友人といえる人が数人くらいはいたし、当時はゲームの貸し借りとかにも参加していたんで、物語と比べればかなり平和な時代だったともいえます。世の中平和すぎた(&バブル時代に向かって景気が良かった時代でもあった)せいか、あんまり将来について真面目に考えることも、親に相談することもなく、非常に淡々としてしまったばかりに、今になってじぶんの方向性に困ってる(苦笑)という・・・。
そんな感じで、人生というのは思った以上に中々うまくいかない。うまくいかないときに限って、なんてうちは「Saya.」という意識に棲んでいるんだろうとか、こんな殻を壊して解放されたいと思うこともある。だが、うまくいかないからこそ、苦労の末に「俺って生きている」と実感することができるのかもしれない。
残難ながら、人生をリセットすることはできないけれども、一度、自分の人生を俯瞰して、これからの自分の青写真、思い切り描いてみたいと、青春時代に還ったかのように思ってみたり。
主人公の真の声を演じたのは12歳の子供。それ故棒読みっぽい所が多いのはやや気になったものの、真のクラスメイトの少女の佐野唱子を演じた宮崎あおいの演技はよかった。非常に個性的(笑)な役で大変だったと思いますが。
背景に関しては、一部実写を使用している様です。二子玉川周辺をリアルに描写され、1969年(昭和44年)廃止になった、東急玉川線砧線が、詳細な写真と共にリアルに蘇ります。当時を知っている方には懐かしく思うのでは?
人生はモノトーンではない。「カラフル」であっていいんです。
なんだか、自分の生き様に少し自信がついた気がする映画でした。
公式サイト
http://colorful-movie.jp/
7月 25

登場するおもちゃらの主人アンディは今や大学生。
おもちゃの保安官ウッディを残して、遊ばれなくなったおもちゃらは屋根裏へ仕舞われるはずだったが、誤ってごみに出されてしまい一大事。
危ういところで難を逃れたものの、「捨てられた」と誤解したおもちゃらは自ら託児施設へ寄付されるおもちゃたちのダンボールに入り込み、託児施設「サニーサイド」へ。
しかし、その施設は強い人間不信を抱えるぬいぐるみのロッツォによって、おもちゃの牢獄と化していた・・・。
おもちゃらを救おうとウッディは活躍するが、その先に意外な運命が待ち構えていた・・・。
ピクサーのフルCGアニメ映画最新作。前作から10年後が舞台で、おそらく完結編。
もうそんな月日がたっていたんですねぇ。1は見ましたが、2は都合つかず見ていませんでしたが、そこは安心のピクサー。凄く楽しめました。
おもちゃにとって、持ち主が成長して遊ばれなくなったら、その後どうするのか、天井裏(=押入れ)に仕舞われるのか、ネットオークションに出されるか、ゴミとして処分されるのか、序盤の事件はある意味おもちゃ自身が抱えるジレンマみたいなものを描き、託児施設はなんか、就職口が無くて嫌々希望しない会社に入ったものの、そこはブラックでした・・・なんて、洒落にならない展開に。さらに、そこから逃げ出した先には溶鉱炉が・・・・、一度助けたロッツォに裏切られて絶体絶命シーンで、全てを覚悟して手をつなぐシーンはマジで泣きそうに。なんて胸熱な物語なんだろうか。
シーンに英語で書かれている部分が、吹替え版はすべて日本語に直されており、確かに3歳のおこちゃまでも楽しめる出来。さらに、大人でも胸が熱くなるような映画。こういう映画はそうそう無いでしょうね。ちなみに、終盤トトロ?が特別出演しています。吹替え版だけかな? どこに出るか探してみましょう。

画像がよくありませんが、視聴時にはこのメガネをかける必要があります。ちなみに、うちはメガネっ子です。
構造は液晶シャッター方式で、枝の部分に電池が入る蓋があります。材質は柔らかめのプラスチック製。中央の赤外線センサーによって同期稼動する仕組みになっています。塞ぐとシャッターが停止します。w この3Dメガネ自体は視野調整ができるのですが、どうもしっくい来なかったので、ダブルで掛けました。付けごごちは最悪です。
液晶シャッター方式の3Dメガネの問題点である「コントラストが半分位になる」弱点はやはり健在。実際の映像と比べて結構暗めになりますが、色身に関しては特に影響なく、ちゃんと立体的に見えました。トイ・ストーリー3では、3Dメガネを使った派手な演出は割と少なめ。味付け程度でした。同時上映の「デイ&ナイト」の方が、3D映像と併せて楽しめた気がするほど。
派手に3Dしてしまうと目が疲れるので、個人的には良かったと思いますが。
3D対応テレビも出始め、何かと騒がしいですが、後にも先にもコンテンツ次第なんじゃないでしょうかね。
その点で、撮影が面倒な実写ものよりは、アニメなどの方に向いた機能ともいえる気がします。
それでも、私は今のところどうしても欲しい機能・・・にはなりません。
構造上どうしてもコントラストが落ちる問題や、メガネを掛ける煩わしさとか、気になりますしね。
ニンテンドー3DSのように、裸眼で3Dができるようになればいいのですが。
7月 25

1952年に発表され、カーネギー賞やアメリカ図書館協会賞を受賞した小説家メアリー・ノートンの代表作「床下の小人たち」を題材に、舞台を「日本のどこか」に設定した、2年ぶりのジブリ映画。
監督は、「千と千尋の神隠し」に登場した「カオナシ」のモデル米林宏昌氏。声はいつもどおり俳優さんでまとめられている。
今回は札幌シネフロで見てきました。
正直申しますと、中途半端。1カット1カットのクオリティは凄くリアルで綺麗。なのにもかかわらず、ゲド戦記並みのぶつ切り感。題材的にすごくジブリらしいのに、非常にもったいない。
まず気になったのが、主人公が小人のアリエッティなのか、人間の翔なのかが曖昧で、物語に深みがない点。
時間軸的に過去の描写が無いので、なぜ「人に見つかってはいけないのか」、なぜ使用人の婆ちゃんは業者を呼んでまで小人らを追い払おうとしたのか。ちっとも盛り上がらないうちに、旅に出てハイめでたし・・・と終わってしまった感が強く残りました。キーポイントとなりそうなドールハウスの存在も、結局何を意味したのかわかりませんでした。あの感じでは、翔の小人に対して善意で行った行為は、確かに小人にとっては「悪いこと」だったのかもしれませんが、それが「悪いまま」になってしまって、結局浮かばれず気持ちとしてはすっきりしませんでした。
囚われた小人のお母さんを探すのが、盛り上がるシーン? いいえ、ケフィアです。
・・・というのは、ちょっとあんまりだと思いますが。そろそろ、御仁にはそろそろ、脚本も引退していただきたいと思います。
この間、「となりのトトロ」地上波版見ましたが、20年以上前の作品であるにもかかわらず、行方不明になったメイを探すものの見つからず、最後にサツキがトトロ懇願して、メイを探しに猫バスで送ってもらうあたりからの盛り上がりはすごいものがありました。終盤の、川でメイのものらしきサンダルが見つかり、まさか事故に!?という不安感や見る者を焦らせるシーン等を経て、その後のスーパーマン的なトトロの扱いが際だっており、凄くかっこよかった。
最近のジブリ映画は、そういった各キャラの「見せ場」が薄い気がします。
一方で、観客に対しておしつけがましい要素(自然破壊だとか戦争反対とか)が増えてきています。
作家の思想が入るのはまだ由としても、まずはエンターテイメントとして起伏のある面白さ、意外なドンデン返しを期待したかったですね。
あーあまりにももったいない。もう、ジブリ映画に期待をするのはやめようかしら?
4月 09

札幌上映、見に行ってきました。
基本的には、1st.シーズン全6話を再編集したものなので、大筋のストーリーは変わっていませんが、オープニングから謎めいた会話から始まり、各話の繋がりに違和感がない様に、新カットを交えつつ再構成されています。が、やはり舞台が少ないが為にインパクトのあるシーンが無いので、やや中弛み気味。
OVA版視聴者の必見箇所はエンディング。第7話ともいえる、一番謎の存在だった「イヴの時間」ウェイトレスのナギ編となっており、ここは必見ではないかと。
自我を持っていても法に縛れるしかないアンドロイド達と、使役する人間との、ラブコメとも言えない、何とも不思議なテイスト漂うストーリーは健在。ただ、「トキサカ事件」に関する一部の伏線は回収されておらず、このあたりが2nd.シーズンあたりに引き継がれるのでしょう。制作が決まっている訳ではありませんが・・・。
作中に出てくるコーヒー「イヴレンド」。劇場の他に、ココでも買えます。
1月 25

元は18禁ゲームであるけれども、カードゲームをベースにした「サーヴァント」設定や、敵味方問わず魅力的なキャラデザインと、3度(+α)楽しめる奥深い物語構成で人気になった作品。去年PS2版(extra edition)をプレイしまして、それからファン入りに。くわしくはこちらを参照。
劇場版はそのタイトルの通り、3つあるルートのうち「遠坂凛」ルートともいえる第2の物語をそのまま映画化したもの。ちなみに、第1の物語「セイバー」ルートはテレビ放映版(道内未放映)で放送されています。(先日、ダイジェスト版がBS-TBSで放映されましたが。)
「遠坂凛」ルートは、それまでのマスター(契約者)とサーヴァントとの契約や裏切りが横行し、敵味方がめまぐるしく変わると同時に、アーチャの正体と主人公衛宮士郎との対峙を描く、アーチャルートとも、真の本編ともいえるエピソード。確かに映像化するには面白いとは思うのですが・・・。
流石に本編そのものを120分ほどに纏めるには、尺が短すぎたよう。映像化した為に、あくまでも第1の物語「セイバー」ルートを知っている人向けとなっているようで、適度に端折られていたり、あっさり終わらせたりして、アーチャと衛宮士郎との対決を主眼に置かれているようでした。なので、初見には厳しい内容になっていますね。物語的に新しいところはなく、ダイジェストとして見せられたようで、大筋は知っているだけにパッとしませんでした。それだけに、凛のデレるところとか、一瞬出てきたセイバーの浴衣姿が、妙に印象的でした。
それにしても。
アーチャの背中は、やっぱりかっこいい。
1月 25

その筋の「大きなお兄ちゃん」達に人気だという「なのは」の劇場版。
元は18禁アドベンチャーゲームのスピンオフ企画。
北海道内では放送されていませんでしたが、関東独立UHF系で放送されたテレビ版13話を130分に纏めた作品とか。詳しくはこちらを参照。道内での上映はスガイシネプレックス札幌劇場。
正直言うと、個人的には全く期待していませんでした。原作ともいえる18禁ゲームをプレイするゆとりもありませんでしたし、最近になってアニメ系メディアで時々取り上げられていたのを、横目で眺め見ていた位で。
「こんなロリロリキャラの9歳女児主人公のアニメなんて、今更みてられっかYO」とか思っていたんですが。
・・・ごめん。悪かった。180度改めます。(キャラ絵だけはちょっと馴染めずながらも。)
主人公「なのは」と魔法の出会いと、ライバル「フェイト」との衝突と和解という、大筋の物語はそのままだそうで。初見なので比較はムリですが、構成的に唐突な部分が少々あり、家族まわりのやりとりや恋愛部分も極力省かれていて、2人の激突を中心に展開されているものの、大筋で中々気持ち良い流れだったかと。杖の変形や変身シーンはガンダムSEEDっぽいですね。w そして、エピローグでは迂闊にも貰い涙。昨今の劇場版アニメでは久々にスッキリしたエピローグだったと思います。トモダチっていいよね。
来場者特典として【リピートポイントカード(特製モバイルデジコン付き)】をもらえました。
2回目では「ご鑑賞サンクスポートレート」、3回目では「メモリアルフィルムコマ」がもらえます。
今回見に行ったところでは、パンフは売り切れでした。・・・人気あるのね。
1月 11

1983年公開された「完結編」以後、何度か続編制作の噂が流れては消え、OVA「YAMATO2520」が作られましたが制作会社の倒産で完結しなかったり、原作権を巡って西崎義展Pと松本零士が裁判で争ったり、色々と物議を醸してしまった名作。よもやこうして復活するとは思いもしませんで。
個人的には、劇場版を含めて、テレビ放送版1からずっと見てきているクチなので、キャラデザがどうあれ、作りがどうあれ、実際に見てみないと・・・ということで見に行ってきました。視聴場所はユナイテッドシネマ11。
一部、完結編の映像が混じっていたりしますが、キャラデザ等は一新。松本零士絵に慣れきっていた為か、誰が誰だが最初分からず、どうもヤマトという雰囲気が感じられず、どちらかといえば洋物のSFアニメのような雰囲気。メカデザインも、移民輸送船あたりは今までにないフォルム。3DCGを駆使したものになってはいますが、世代的にはやや古めな印象。このあたりはコストとの兼ね合いかもしれませんので、FF13等と比較しても仕方ありませんが、それでもグリグリ動くとかっこよく見えるから不思議。発進シーンはやっぱり萌えますね。アルフィーの歌は余計でしたけど。
・・・今更、イスカンダル~はないよなぁ・・・と。曲だけでよかったかと思います。
物語の設定などは、人物などは引き継いでいるものの、他はほぼ新規に近い印象。デスラー率いるガミラス系は今回出てきませんし、移民先になるアマールとの繋がりもあまり描かれていません。一番の違いは、地球を守らずに他惑星に移民することが前提になっている点。そして、終盤に出てくるSUSの真の正体の位置づけ。特に後者は少々違和感を感じましたね。雪さんは裸になって行方不明になっちゃいますが、今回の第1作では明かされず。
セオリー通りというか、特攻して果てていく人もいますし、第3艦橋も大破してくれます。でも、何故か重みが感じられないのは何故なんでしょう・・・?他、多少の違和感を残したモノの、かつてのヤマトらしいお話ではありました。
さて、第2作はなにをやらかしてしまうのか・・・。