月別アーカイブ: 2012年11月

エクストルーパーズ

エクストルーパーズ PS3

e-CAPCOMで購入。PSO2風の画面にSFな世界設定、特異なマンガ風デモシーン等でちょっと興味をそそられたので買ってみた。

元気バカ一直線の主人公に、クールな二枚目、おぼっちゃん扱いされる先輩、物静かなヒロインに、覆面教官、よくしゃべる有能ロボと、アニメによく出てくるテンプレの応酬。そしてこのデモ。プリレンダー映像ではなさそうだけども、この演出はいいところ行っている。と思う。楽しそうだなぁと思わせるところはあります。
このマンガチックトーンシェーダーは、名作「大神」の改良型かもしれませんね。

その実は割とFPSに近いゲームシステムで、ダッシュかけて近接攻撃(体当たり・蹴りなど)することもできますが、操作にやや癖があるとの後方視界はなくレーダ頼りなので、知らないうちに背後から簡単に襲われることが割とあります。大型ボスとのバトルもあり、ミッションもクリアだけする分には問題ないしそこそこ楽しいものの、成績を良くしようとすると条件が中々厳しいものになっていき、敵も割と硬いのが多いのでかなりしんどい。

本編OPとは別に、サテライト制作のアニメ版OPもあります。こちらは本編クリア後のEXTRAメニューから見ることができます。

一度エンディングまでストーリーを終わらせると、今度はオンゲー主体のミッションゲーに。ずっと遊べるというのが売りなものの、画面自体はあまり変わり映えがしないので飽きがちに。
いつの間に遊ばなくなってしまいましたね。
一方でセーブも1か所しかないので最初からやろうとするとセーブデータを削除しなければならないのでやや不親切ですね。

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キャラデザインは珍しくカプコン社内スタッフ。絵柄が好きなら設定資料集もあります。
世界観が似ていることもあってPSO2とコラボも期待できたのですが・・・。

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この作品に対する評価は、10点中7点

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

今年最大にして最後?の大作、ヱヴァンゲリヲン新劇場版の第3作。
サブタイトルは、「YOU CAN (NOT) REDO.」。
訳して「君はやり直すことはできない」。
何やら重たいメッセージですが、これは監督自身から視聴者に対する問いかけ(=Q)なのだと、思い知らされる事に。場所は「ディノスシネマズ札幌劇場」。シネフロの方は混んでいたりグッズ類は壊滅的に品切れでしたが、こちらはほぼ在庫アリ。売り切れていたパンフ(記録集の方)もばっちり買えまして、意気揚々と劇場内に入場。序と破で少しずつ一人前になっていく我らがシンジくんの命運はどう描かれるのか、楽しみにしておりました。

劇場内展示

劇場内では、初期作のいわゆる「デスリバ」から最新作までの劇場版ポスター全てが展示。1/1綾波さんはホント小さい。ここだけでなく、劇場内あちこちにポスターで埋め尽くされ、1Fのゲームコーナもエヴァ関係で埋め尽くしており、ちょっとしたエヴァ祭りにはなっておりました。

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009 RE:CYBORG

サイボーグ009 RE:CYBORG

最新のCG技術と3D立体視を取り込んで現代によみがえった劇場版「サイボーグ009」。設定的に「天使編」「神々との闘い編」を踏襲し、現代の社会問題をベースに神山監督がアレンジしたオリジナル作品。そして、続編作品となっています。

いや、懐かしいですね。私が知っているのは、「宇宙樹編」「戦士の休暇編」「ネオ・ブラック・ゴースト編」がベースとなったテレビシリーズ第2作(1979年)。誰の為に戦うのか・・・作品の根底に流れる重たいテーマ(哲学・ジレンマといってもいい)は当時良く理解できませんでしたが、OPだけは印象深かった・・・。

札幌シネフロ:1番部屋で視聴。イベントとして、上映前に神山監督のトークショーが行われまして、感無量。神山監督はかっこよかったし、石井Pも司会としてもすっかり板に・・・。シネフロ1番部屋を視聴環境としてお墨付きをいただきました。

少し気になったのは、シネフロスタッフのそ知らぬ顔振りですかね。行列の誘導も無ければ、案内もない。お客様が勝手にやっている事と割り切っているのか何なのか、ちょっと嫌な空気がありました。イベント込みの上映だったので、平日にも関わらず100人近く入った模様。ZOZOTOWNコラボの赤ジャケット着ていた女性がいましたね。割と華やかな始まりでした。

RE:CYBORG 009

冒頭、イベント中はつぶやきOKと、石井Pから許可アナウンスがありましたんで、少しつぶやいていますが、監督自身は「ミニパト」以来の来道だとか。製作中に発生した東日本大震災、特に東北への思いを語ったり、なるべく疲れない3D立体視への工夫、PVを公開したすぐに「スカイウォーカーサウンド」から直々にオファーが来たエピソードから、海外展開の準備など、色々ぶっちゃけていきました。その後、深夜のテレビ番組特集で「社会問題」に対するメッセージを作品に織り込んでいると知って、「あー確かに」といろいろ気づかされました。「ミニパト」や「攻殻SSS」は見ていませんが、「東のエデン」ではニートという存在が社会的にクローズアップされていましたね。

今作「RE:CYBORG 009」については3.11に代表される「大規模テロ」。そして、劇中で「彼の声」と呼称されている、人の「意思」の根底にある「正義」。その「正義」は誰のための正義なのか、誰を守るために戦うのか・・・劇中全てがしっかり「009」していると同時に、過去の神山作品と同じく、監督自身の「メッセージ」を強く感じる作品になっていました。

今回は視聴場所が前方席と、スクリーンを若干見上げるポジションになってしまったため、没入感が若干削がれてしまいましたが、3D立体視に関してはファインダーを覗いたかのように自然。ただ、円偏光フィルター方式3D立体視のせいなのか、DLP24pのせいなのか、全体的にフレームレートの低さが少し気になりました。(特にカメラがパンするあたりのカクツキ加減) まだまだ3D立体視の再生環境は完全ではないようですね。

販売されているパンフがおもいきりネタバレしているので、内容に関してはそちらを参照した方がいいとおもいますが、ジョーの記憶封印解除の過程や、ピュンマさんがあんまり登場しなかった点や、六本木ヒルズがミサイル1発程度でもビクともしない強靭さや、ギルモア博士のジョーに対する疑り加減、ジョー&フランソワーズのお色気具合など、疑念の余地(笑)は沢山ありますが、社会派番組を見ているようで、面白かった。

※ 疑念の余地(笑)の例:おまえらCGなのにエロいぞ!など。

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社会問題をテーマにした作品はどうしても興行的には厳しい時代ですが、ネット媒体やイベントを通じて、作品を作る上で監督は何を思っているのか、そんなアピールは後の世に引き継ぐ上で大事な事でもあると思うので、作品ファンだけでなく、一般に広まって欲しいし、これからも応援していきたいなぁと思います。

http://009.ph9.jp/

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この作品に対する評価は、10点中9点

ゴティックソード 花の詩女

ゴティックソード 花の詩女

私が学生のころにアニメータやデザイナーをやっていた先生方が、近年になって続々と監督デビューを果たしていますね。「宇宙戦艦ヤマト2199」の出渕監督、「ベルセルク」の窪岡監督など・・・。そして、当作。「エルガイム」や「ファイブスター物語(FSS)」で著名な永野護監督による、初のアニメ映画。原作・監督・脚本・絵コンテ・レイアウト・原画をすべて担当し、メディアで製作発表後約6年かけて作られたという、「ほぼプライベート映画」。

先日、ユナイテッドシネマ札幌:1番部屋で見ました。

つっこみどころも多い作品でしたが、少人数制製作、そして6年も時間をかけ過ぎてしまったせいなのか、個人的印象として「古臭い」という印象が強いですね。デザイナー系出身監督が製作した映画に「CASSHERN」という作品がありましたが、ちょっと経路は違いますが、監督ファンだけに評価されるような・・・そんな作品となりそうです。

内容をざっぱに語ると、牧歌的な世界の中で、巫女と左遷されかけた王子との「うっすい」ラブロマンスもの。実は「FSS」世界の起源にあたる設定なのですが、それを匂わしつつ、意図的に伏せている・・・そんなカットや演出が最初の会社クレジットから最後まで存在。登場人物の衣装や表情、メカや乗り物、小動物などのデザインは永野節が随所に活かされていて、独特の世界観を構築することに成功はしていると感じているんですが、思わせぶりに出てきた8+1機は結局何もせず去っていったり、突然神様光臨してみたり、構成としてはやや物足りない、バトル周りも見せ場カットが少なくやや難。極めつけは、映画で事後エピソードをテロップで済ませちゃったところ。ですか。(その割りに、クレジット後のキャストとキャラ紹介は妙に凝っている・・・)

こだわる方向が良くも悪くもデザイナー目線・・・というのが目立った作品でした。脚本に専門家をつけて、物語の深みを増す努力をしないと、一般的に評価を上げることは難しいのではないかと、感じました。

見所は、「詩女」ベリンと「王子」トリハロンとの掛け合い。(むしろここがメイン) 特にトリハロンの良くも悪くも子供っぽい顔芸の所と、ツンしながらも少しずつ態度を軟化させていく心の成長部分。決して、ゴティックソードの起動音だったり金属音じゃありません。

随所で、「他に、私にできることがないから」というベリンが謳いながら花の種を撒くシーンと、エンドクレジット後の17年後世界がリンクしているシーンは、個人的には活かしきれていない、もったいないと感じた部分。他、惜しいと思う部分が多々あります。

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デザイナー路線に関わる人が作るものは、いわゆる「とんがった」作品になりがちですが、この作品もそれを地で行くものとなりそうです。少なくとも「FSS」世界は知っておく必要はあるかも。また、キャラの表情やセリフから吟味できる素地がある方、説明口調が多い昨今のラノベ系アニメではない、80年代前半のアニメが楽しめる素地をもっている方でないと、この映画は中々楽しめないかもしれません。

あと、ツィッターで流れてくる情報を鵜呑みにはできないという事を、改めて学びました。他人が「素晴らしい!」と呟いたからといって自分が楽しめるかというと、そうは言い切れない。デザイナー目線、FSSオタ目線、一般視聴目線で評価が分かれてしまう事を少し考慮すべきだったと感じました。

http://gothicmade.com/