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ねらわれた学園

ねらわれた学園

結構前に見に行っていたのですが、色々妨害にあった(苦笑)ので、先日レイトショーで再度見に行ってきました。
本作は、日本のSF作家である眉村卓氏のジュブナイルSF小説を原題としたもので、過去にドラマや実写映画となったものを、魍魎の匣や青い文学シリーズ「走れメロス」の中村亮介氏が監督としてアニメ化。製作はサンライズです。主題歌では「super sell」が関わっています。
「未来人による学園支配」という原作の根幹は活かしつつも、「夏の夜の夢」のエッセンスに加えて、思春期の少年・少女の恋愛・友情が中心に構成され、原作とはかけ離れた物語となっています。

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イメージ画像で見るとおり、近年稀に見る色彩とエフェクトの嵐に加え、動きの誇張加減がハンパなく、昨今失われたアニメならではの「動きの楽しさ」を再確認できる作品でした。キャラデザからして非常にエロ(特に春河カオリのデレる動きに注目)い印象で、誇張しすぎだと言わんばかりの動きがエロさを助長させてくれますね。この「動き」を研究するためだけに見る価値はあるのではないかと思いました。

色彩やエフェクトの嵐具合は、『星を追う子ども』などの新海監督の作品に良く似てはいるのですが、ちょっと違う方向ですね。新海監督の作品は舞台の空気感を描き出そうという方向に対し、当作品のは「夢の中の現実」を描いているようで、派手で極端な方向に振っている気がします。良い悪いではなく、これはこれで非常に面白い試みと思います。が、あまり目に優しくないかなと少し。

と、画面の演出周りが凄いことになっているものの、肝心の物語としては、おっさん見るものとしては少々くすぐったい進行で、内容的に特筆することがありません。謎の解明もあっさりしていて、バトルらしい展開になりかけた所も、神回避してしまったので、全体的に盛り上がりも希薄なまったり進行(=製作側も狙ってやったことは理解できるのだけど・・・)となってしまい、没入感は何度見てもいまいちでした。
これは、多感な頃に見る映画、といえるかもしれませんね。ロール後もちょっとだけ続きがあるけども、なんだかちょっと安易だよね?と思わなくも無いです。

声については、ベテラン+若手+AKB48という組み合わせですが、特に気にならなかったです。

「ねらわれた学園」設定資料集など

キャラデザ的に興味が沸いたので、編集ミスで品薄になっていた「設定資料集」の改訂版を入手・・・したのですが、200p強あるほぼ全てが製作で使われた背景やキャラの設定のみ。絵コンテ等はなし。クラスメイト全員の名前や背の対比まで既に決められていたりしていたようです。動きの監修などの指定もないので、本編の副教材的な感じです。これで2500円はちょっと高い。 というか、「ねらわれた学園」のグッズは得てして高めの設定がされている気がしますね。

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この作品に対する評価は、10点中7点

もうちょっとサスペンスらしいというか、もったいぶったような展開があっても良かった気はするのですが、ここまで何も残らない作品も珍しいですね。でも何故か、資料として手元において置きたいという不思議な気持ちに駆られる作品でした。

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